何かと「コロナ」という言葉を聞く回数が増えていた2月
僕は食育の勉強を始めようと講座に申し込みを入れていました。
自分の師匠の三國清三シェフも食育をやっていますが
僕も自然とそちらに意識が向いて行きました。
三國シェフのことを意識していたわけでは無いですが
自分が食に関係する仕事をずっとやってきている中で
農家さんから直接送ってもらう野菜の味、香り、日持ちの良さ
そんな事を感じていてときに
こういうのって、ただ食育だけ教えている人には分からないよな!
現場で料理作って農家さんと交流あるからこそ分かるものがあるよな!
そう思い、講座に直ぐに申し込みました。
空気が変わった3月26日
これまでの空気を一気に引き締めたのが、この3月26日です。
「東京都新型コロナウイルス感染症対策本部」を設置
とのニュースが発表されスマホに流れてきました。
このニュースの数日前までは北海道が感染者数においては1位でした。
それが逆転し、対策本部のニュース。
世間の中に「何だか分からないけどコロナってヤバイ!」
そんな意識が一気に加速しました。
そして僕は電池を買いにコンビニに行ったときに
目を疑うような景色を見ました。
片方の手で、まだ5~6歳くらいの小さな女の子と手をつなぎ
もう片方の手にはコンビ二のカゴ。
そのカゴの中は、お弁当、菓子パン、冷凍食品が山盛りに
しかも雑に入れられている状態のなか
女の子に「お菓子は?」と聞くお母さん。
しかも、その親子だけじゃなく
子どもと来ているお母さんは数人いて、みんなかごの中が同じ状態。
その景色を見たときに
「嘘だろ!?」
って思いました。
以前から、ファストフードでママさん会が開かれていて
子供たちはファストフードを食べて遊んでいるという
ニュースを聞いたこともあったし
実際にファストフード店のテラス席とかでも見たこともあります。
それよりもショックが大きかったです。
僕には子供はいないけど、凄く心配になりました。
そして自分は「何で料理をやっているんだ?」という疑問が生まれました。
食の美味しさ以外を知ってもらいたい
ちょうど食育の講座を申し込んでいたということも重なり
僕なりにやっていこうということが決まった瞬間でした。
僕の実家は養蚕をやっていました。
家の前にも裏にも横にも畑があって小さい時は遊び場でした。
晩ご飯の時間になれば裏の畑に行き
トマトをとったり、ナスをとったり
土を掘り起こしてジャガイモをとったり
ネギ、トウモロコシ、カボチャなど一般的な野菜
メロンやスイカ、イチゴもありました。
畑から取ってきて井戸水で洗って台所に持って行き
母親や祖母と一緒になって料理をすることが楽しく
出来上がった料理を「美味しいねぇ」と言ってもらえることが
本当に嬉しかったという幼少期の思い出があります。
だから、そのまま料理人になりました。
そして自分の店舗も持ちました。
美味しいものを食べて欲しい!
新鮮なものを食べて欲しい!
生産者さんの食材を食べて欲しい!
それだけじゃない大切なことを考えました。
「食」のことをもっと知ってもらうために僕は何が出来るんだろう?
そこで自分がこれから勉強をする食育を
まずは自分がしっかり勉強をしないと意味が無い。
色んな勉強をしないといけない。
そう思いました。
そんな矢先の4月7日。
阿部首相から「緊急事態宣言」が発令され
その日、コンビニでまた同じ景色を見ることとなりました。
しかも前回よりもひどい状態で。
自分が出来ることをまずは始めよう!
考えているだけではだめで、まずは動くこと。
動きながら考えて前進をして修正をして行けば良い
そのように思う性格なのでブログを作りました。
自分が勉強したこと、考えていることを書き留め
情報として構築をして行く。
そして食材の説明などのコンテンツや
その食材を使った家庭でも出来る料理動画も作っていく。
レシピもアップしていく。
家庭でも再現可能なように卓上コンロ買って
家庭用のフライパンや鍋を買って動画作りはしたいです。
そうする事で「出来そう!」って思ってもらえそうですし
僕が普段使ってる調理場のコンロは5個あるんです。
だから、同時に色んなことが出来ます。
1つ目のコンロはお湯を沸かして
2つ目のコンロはフライパンで肉を焼いて
3つ目のコンロは煮込みを火にかけていて
4つ目のコンロは・・・・
5つ目のコンロは・・・・
というように同時に調理が可能なんです。
でも、家庭では多くても3個口ほど。
一般的には2個口、一人暮らしの所だと1個口もあります。
だから、卓上コンロで動画を撮るのは
料理をする順番なども考えないといけなく
そして分かりやすくするためにも必要かなと考えています。
農家さんなどの現地観察記録なども書いて行こう。
これまでお世話になっている農家さんの所へは
必ず訪問をして話をしてから取り扱いを決めています。
現場の声って凄く勉強になるんです。
これは厨房にいるだけでは決して分からないことなんです。
だからこのブログでのコンセプトは
人が「食」に関することで楽しめるコンテンツを
料理人目線で作ること。
料理人ということがきっと食育にも行かされるだろうし
料理人だからの考え方とか説明というものが
きっとできると信じています。
将来やること
料理人が教える食育としてやりたいことがあります。
幼稚園、保育園、小学校低学年生を対象に
親も交えた食育の勉強会をすることです。
食に関しては本当に幼少期の食生活が大きく影響をします。
日本は食の流行というものが非常に早い国でもあります。
「人は食べたもので出来ている」
という有名な言葉があります。
この言葉で健康ブームになれば健康食への関心が高まりました。
でも、健康という言葉に意識が行き過ぎて
使われている食材や加工って大丈夫なのかな?
そう思う人は多くは無いと思います。
発酵食品が身体に良いのは何となく分かっている
例えば材料となる大豆が遺伝子組み換えではないだろうか?
殺虫剤がまかれた倉庫で管理はしていないだろうか?
そんな所までは考える人は多くはないと思います。
あくまでもバランスの良い食事をすることが大切であり
運動であったり、睡眠であったり、生活サイクルであったり
そういう人間的な生活のバランスが基本であって
ただ単一的な食品の過剰摂取では体に害になることもあります。
そういう科学的なことも僕自身がしっかりと勉強をして行きます。
これから様々な勉強をしてコンテンツを作って発信を行きますので
よろしくお願いします。
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